BitLockerの解除を自動化できる「ネットワークロック解除」に興味はありませんか?
- PINやUSBを使わず自動で解除させたい
- 大量のPCを効率よく管理したい
- 企業や教育機関での運用に活用したい
この機能は、ドメインに参加し有線LAN接続されたPCに対して、社内ネットワーク経由でBitLockerを自動的に解除する仕組みです。
家庭用PCやWi-Fi接続環境では利用できない高度な機能です。
本記事では、BitLockerネットワークロック解除の概要、導入条件、設定方法を丁寧に解説します。もし誤った設定をしてしまったり、BitLockerが解除できない場合は、デジタルデータリカバリーの24時間365日無料の初期診断をご利用ください。
目次
BitLockerネットワークロック解除の仕組みと要件
BitLockerネットワークロック解除(Network Unlock)は、PCが企業ドメインネットワークに接続されている状態でのみ、起動時のPINやUSBキー入力を不要にして、自動的にBitLockerを解除する機能です。主に管理端末・無人運用端末の再起動やアップデート対応のために設計されています。
有線LAN・ドメイン環境が必須
この機能は、ドメインに参加しているWindows PCで、かつ有線LAN経由で起動することが条件です。Wi-Fi接続では対応しておらず、家庭向けや小規模ネットワークでは利用できません。
Windows Server環境での構築が必要
ネットワークロック解除を実現するには、Windows Serverに「BitLocker Network Unlock」機能を追加し、WDS(Windows Deployment Services)や証明機関(CA)などのサーバー構成が必要です。
UEFIネットワーク起動と証明書構成が必要
クライアントPC側もUEFI BIOSにネットワークブート(PXE)機能とDHCPスタックが実装されている必要があります。加えて、ネットワーク解除用の証明書をPCごとに適用・配布する必要があり、運用には一定のITインフラと管理体制が求められます。
【要注意】BitLocker回復キーなしでは解除できない

「OSが起動しない」「BitLockerの回復キーが分からない」といった重度なトラブルは、自力での対応が難しく、操作を誤るとデータ消失につながるリスクもあります。BitLockerには非常に強固な暗号化が施されており、回復キーが不明な状態での解除や復旧はほぼ不可能です。
解除できないデバイスの中に大切なデータが残されている場合、無理に操作を続けるよりも、安全性の高い方法としてデータ復旧の専門業者に相談するのが確実です。ただし、一般的な復旧業者の多くは回復キーがないと対応自体ができず、BitLockerの解除や解析には基本的に対応していないのが現状です。
その点、デジタルデータリカバリーでは独自の技術開発を進めており、回復キーが不明な状態でも対応できる体制を整えています。BitLockerが解除できない状態からでも、データを復旧できた事例が多数あります。
当社が選ばれ続けている理由は、以下の実績にあります:
- 相談実績46万件以上(2011年1月~)の豊富な対応経験に基づき、個人・法人問わず幅広いトラブルに対応
- 一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績)という業界トップクラスの技術力
- 他社で「復旧不可」とされた機器の対応実績が7,300件を超えており、独自の復旧技術を保有
他社で「回復キーがないと対応できない」と断られてしまったBitLockerのトラブルでも、当社であれば復旧のご案内ができます。まずは無料の初期診断から、お気軽にご相談ください。
BitLockerネットワークロック解除の導入手順と注意点
ネットワークロック解除を導入するには、サーバー側の準備とクライアントPCへの証明書・ポリシー配布が必要です。手順を誤ると解除できない事態に陥るため、IT管理者による慎重な運用が求められます。
サーバー側に必要な構成を準備
BitLockerをネットワーク経由で解除するには、まずサーバー側に必要な機能を追加します。BitLocker Network Unlockとは、LAN経由で自動的に暗号化解除を行う仕組みです。
- Windows Serverマネージャーから「機能の追加」を開く
- 「BitLocker Network Unlock」を選択してインストール
- WDSおよび証明機関(CA)も同時に構成
ネットワーク解除証明書を作成・配布
PCでBitLockerを自動解除するには、サーバーで発行した「証明書(.cer)」を各PCに配布する必要があります。証明書とは、PCが信頼できる通信相手かどうかを確認するためのデータです。
- Windows CAでネットワーク解除用テンプレートを作成
- クライアントPC向けに証明書を発行しエクスポート
- 各端末に手動または自動配布
グループポリシーでネットワーク解除を許可
ネットワーク解除を使うには、Windowsの設定機能「グループポリシー」でPC側に許可を与える必要があります。これは企業内のPCの動作を一括制御できる機能です。
- 「gpedit.msc」でローカルグループポリシーを開く
- 「BitLockerドライブ暗号化」→「OSのドライブ」へ進む
- 「ネットワークロック解除を許可する」を「有効」に設定
対応ハードウェア・ネットワーク環境を整備
この仕組みを使うには、PCやネットワークが特定の条件を満たしている必要があります。特にUEFI対応や有線LAN接続、PXEブートと呼ばれる起動方式に対応しているかが重要です。
- PCのBIOSで「ネットワークブート」が有効になっているか確認
- 有線LANで起動できる環境であるか確認
- DHCPブロードキャストが適切に届く構成であるか確認
専門業者に相談する
ネットワークロック解除は高度なITインフラ構成が必要であり、誤設定により一部端末が解除できなくなるリスクもあります。構築や運用に不安がある場合や、BitLockerが解除できなくなった場合は、早めに専門業者へご相談ください。
デジタルデータリカバリーでは46万件以上の相談実績(※1)と復旧件数割合91.5%(※2)という高い成果を誇り、BitLockerの解除支援にも多数対応しています。初期診断とお見積りは無料で、24時間365日対応しています。
※1 期間:2011年1月以降
※2 内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
データ復旧業者では、問題の根本原因を特定し、安全にデータを回復する最善の方法を提案できます。デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
デジタルデータリカバリーの強み
デジタルデータリカバリーは、「データ復旧専門業者14年連続データ復旧国内売り上げNo.1」の実績を持つデータ復旧業者です。データ復旧の技術力として、「データ復旧率最高値95.2%」を誇っています。
また、データ復旧業者の最後の砦と言われる所以として、「他社で復旧できなかった機器のご相談件数7,300件超」の実績を信頼いただいています。他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーの復旧技術であれば復旧できたという事例も多数ございます。是非ご相談ください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
電話番号:0800-333-6302
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。