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>失われたデータを求めて――HDDサルベージ探訪(前編)
>失われたデータを求めて――HDDサルベージ探訪(後編)
失われたデータを求めて~HDDサルベージ探訪~
年が明けてすぐに「パソコンが起動しない、写真が見られなくて困る、なんとかして」という典型的な依頼で、ある親類のPCを診断することになった。

BIOSのS.M.A.R.T情報を見ると、SATA 4ポートにSLAVE接続した問題のHDDは、壊れかけているのでバックアップしてね、という表示
■真夜中の訪問修理
早速PCケースを開けて各種ケーブルを確認し、マザーボードに通電ランプが光っていることを確かめてから電源ボタンを押すと、PC自体は起動するのだがやはりHDDが認識されない。これ以上いじくり回せば破壊が進み、取り返しがつかなくなりそうでもある。
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そこで、なんとか威厳を保ったまま口をついた言葉が「ちょっとお金がかかりますが、それでもいいですか?」というものだった。
そう、データサルベージの専門企業に丸投げしてしまおうというわけである。
■電話で診断
翌日筆者は、無料診断してくれるデータサルベージ会社を探し、「直らなければタダ」という文言にひかれて、データ復旧.comに電話をかけてみた。
データ復旧.comは、電話で「ホームページを見た」と告げるか、メールフォームで問い合わせをすると、通常3万円かかる初期診断が無料になる。
自分では手も足もでない今回の状況では、試しに診断してもらうだけでもデメリットは何もない。
さらに故障したHDDを直接持っていけば最短30分で診断結果を出せるとのこと。そこで直接HDDを持ち込むことにした。

当社待合室
■待つこと10分 --- 結果は「復旧可能」
診断に要する時間は最短30分ということだったが、ほとんど待たずに白衣のスタッフがやってきて、個室で診 断結果を伝えてくれた。結果は「復旧可能」。しかも最短コースなら実際にかかる作業時間は数十分程度だという。筆者が手も足も出なかった故障を短時間の診断でいとも簡単に「復旧できる」と言い切ってしまうとは、さすがHDD復旧の専門企業である。
個室でスタッフが説明してくれた言葉が気になっていた。
「HDDのおもしろい話」が聞けるかもしれない。そこで改めて取材を申し込んでみた。

■ユーザー視点に立った「成功報酬」であるということ
顧客視点とは具体的に、初期診断が完全無料であること、そして“成功報酬型”を貫いている点だ。
また、HDDの持ち込みから復旧までを一括して銀座のオフィスで行っている点も特徴の1つ。「どこか別の場所にラボがあり、そこへ発送して作業をするのではなく、診断から復旧作業までをここで行っています。特に法人さまからの依頼は、何より時間を重要視される方が多いです。その点、銀座は立地的にHDDを持ち込みやすく、少し待っていただければその場で診断結果をお返しすることもできます。もちろん、そのまますぐに復旧作業に入ることもできますし、最短コースなら当日中にデータを取り戻すことさえ可能です」

■なぜか銀座で「エアフォースワンでも使われている」ゲートをくぐる
そしてとりわけユニークなのが、実際に復旧現場を見学できることだ(事前の予約が必要、HDDを預けた顧客のみ)。また、カードキーで施錠されたドアはもちろん、何より驚かされるのが入口に設置された金属探知機。これは米国大統領専用機に搭乗する際のチェックでも採用例があるほど高精度なものだという。ゲートには警備員も常駐し、靴を脱がされて調べられる念の入りようだ。記憶媒体の持ち込みは一切禁じられており、スタッフであっても携帯電話などはロッカーに預けて入室する(ちなみに筆者は特別にカメラの持ち込みを許可してもらった)。

■あのHDDはやはり問題は多いのか
HDDサルベージの現場を取材して分かったのは、HDDがクラッシュしてほとんど世界の終わりみたいな気持ちになっていたとしても、専門家にとってはよくある日常に過ぎないということだ。彼らは日々HDDを復旧する中で膨大なノウハウを蓄積し、時には手動で気の遠くなる数のセクタから一部分だけを書き換え、時には外科手術のようにチップだけを取り換えて、魔法のように失われたデータを取り戻してくれる。
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